国民投票は2か月にわたって郵便投票で行われました。首都キャンベラで記者会見を開いたオーストラリア統計局（Australian Bureau of Statistics）は、投票した1270万人のうち62%前後が賛成し、反対は38.4%だったと発表しています。
同性カップルは早ければクリスマスまでに婚姻できるようになる可能性もあります。しかし、それに必要なのが、議会が拘束力のない国民投票の結果に法的効力を持たせる法律を制定することです。
同性婚の合法化を支持している保守穏健派のマルコム・ターンブル（Malcolm Turnbull）首相は「公平へのイエス、コミットメントへのイエス、愛へのイエスだ」と結果をたたえました。
しかし、保守連立与党内の強硬派は民間に同性婚の挙式の拒否などを認める「宗教の自由」条項を法案に盛り込むよう要求しており、首相は難しい調整を迫られることになります。
首相や野党の労働党はこれまでに、同性婚を合法化する一方で宗教機関による同性婚の挙式拒否を認める簡素な法案を支持すると表明しています。この法案は16日にも上院に提出される見通しです。
参考：AFPBB News 2017.11.17
