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SATCは20年

今日は海外ドラマの記事を見ました。

この記事が実に深いので紹介します。

 

NYの女の恋模様 社会の変化照らし出す「セックス・アンド・ザ・シティ」(以下SATC)は1998年から2004年、シーズン6まで放送された米国ドラマ。エミー賞7回、ゴールデングローブ賞を8回も受賞し一世を風靡した。20年程経た今でもドラマの舞台を巡るツアーの人気は衰えていないそうです。
 当初、目を惹いたのはそのあられもないタイトルだ。テーマは「SEXとThe City(=ニューヨーク)」と宣言する潔さにはびっくり。新聞で連載コラム「セックス・アンド・ザ・シティ」を執筆するコラムニストのキャリーを中心に物語は展開する。彼女の観察眼を通して30代独身女性たちの恋愛や仕事、友情が克明に、時に滑稽に描き出されていく。保守的な性格のわりに羽目を外してしまうギャラリストのシャーロット、インテリでシニカルなのに男に振り回される弁護士ミランダ、刹那的に情事を堪能するPR会社のサマンサ。NYの先端ファッションを纏った美しい女たちの享楽ぶりと軽薄さ、その根底にある生真面目さと孤独感。ラブアフェアに不倫、3Pと過激なエピソードも満載で、「あいつは大きい」「こっちは小さい」とあからさまに男を品評する女たちのやりとりが注目されましたね。
 ドラマの根底には常に「幸せな生き方とは何か」という本質的な問いがある。このドラマがもし「性」を、人と人との究極の関係について考える道具として活用しているとすれば……モデルのごとく突き抜けたファッションは、「SEX」を現実の生々しさから引きはがし非日常の中で明るく軽やかに見せる巧妙な仕掛けかもしれない。それに、振り返れば源氏物語の「雨夜の品定め」に始まり古今東西、男が集まれば胸が大きいの腰がくびれているのと、女の品評を繰り返してきたはず。SATCはそっくりそれを女たちが担当しているだけ……と考えてみるとどうだろう? このドラマがまるで都市人類学のフィールドワークに見えてくる。経済的に自立しNYに棲息する20世紀末の女たちの行動観察から、「社会の側の変化」も浮き彫りになる。
 何と言ってもThe City(=ニューヨーク)が主題だけに、「9・11同時多発テロを挟んだ変化も目が離せない。事件後、表向きは変わらず恋だの愛だの騒ぎつつも富の象徴だった摩天楼の映像からワールドトレードセンターは消え、恋に破れた傷心のキャリーが喪失と孤独を噛みしめながら街への愛を切々と語る「恋人はNY」の回は心に沁みる。都市とは、刻々と変化する現象。はかない蜃気楼(しんきろう)。瞬間のイメージの集積だということを、SATCは教えてくれている。

出典:日本経済新聞 作家 山下柚実さん

 

SATCはもう20年の歴史があるとは驚きです!ドラマのテーマは幸せな生き方について♪と普段仕事で忙しい日本人には大切なことかもしれませんね。

そのなかで性をメインに扱ってますが、舞台のNY、悲惨な9・11が起きた前後がドラマに影響しているとは生きる教科書のよう。貴重なドラマもう1回見直したいですね。