発展途上の国では、国の発展と大気汚染の問題が比例する国が後を絶ちませんが、
インドもその一つとなっております。
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インドの首都ニューデリーでも、大気汚染が深刻化しています。環境基準をはるかに超える汚染により、今月に入って休校が相次ぎ、空港の滑走路も一時閉鎖。市民らは健康被害を心配しており、子どもたちによるデモまで起きております。
近年、汚染は進行し続けており、昨年発表された世界保健機関(WHO)の調査によると、ニューデリーの微小粒子状物質PM2・5の年平均濃度は、北京の約1・4倍でした。在印米大使館が公表している数値では、今月に入ってWHOの環境基準(日平均)の40倍の1立方メートルあたり最大1千マイクログラムを記録した地点もあります。
秋から冬にかけては風がやみ、野焼きの煙や車の排ガスなどが滞留することで汚染が深刻化します。大気は白くかすみ、交通事故も多発。「呼吸器への影響は1日50本のたばこを吸うのと同じ」と指摘する専門家もおり、地元テレビは「殺人大気」などと報じています。
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国の発展も大切ですが、健康被害も考慮しながら、発展する道を考えていけることを願うばかりです。
参考:朝日新聞デジタル 2017年11月19日