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【社説】日産の不正招いた組織の断層

日産自動車は無資格の従業員が新車の完成検査をしていた問題で、不正の原因分析や再発防止策を盛り込んだ報告書をまとめたそうです。

一連の不正は消費者の信頼を裏切る行為であり、弁明の余地はない。徹底した再発防止策が求められるものです。

【不正の原因】

・工場などで実際に手を動かして作業する現場の人たちと、いわゆる管理職の間の根深い断絶。現場で働く一線の従業員と、管理職や経営陣の意思疎通の不全

・完成検査の不正は遅くとも1989年には始まった。その後、同社は仏ルノーの傘下に入るなど経営体制は激変したが、検査現場における不正は続いたという。

・当事者にも法令違反の認識はあり、他人の印鑑を流用するなどの隠蔽工作

 

 例えばある工場で増産する時はそれに応じた検査員の増員も必要だが、経営陣や管理職は現場の作業実態を理解せず、何も手を打たなかった。一方で現場側からも「本社に言っても聞いてもらえない」というあきらめからか声が上がらず、結果として検査不正が拡大した例が実際にあったという。

 

【防止策】

・組織内部の「見えない壁」を解消し、風通しのいい企業文化をつくること

・これを機に完成検査のあり方についても再検討

・「検査が実態に即しているのか」といった点も改めて検討

 

あの日産ですら、1989年から検査で不正があったり、現場と管理者・経営陣の意思疎通が不全であったりと問題があるというから驚きです。

経営側は、管理、現場としっかり把握したうえで次の一手や中長期の経営計画を検討すべきではないでしょうか。

 

出典:2017/11/21 日本経済新聞