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【サウジアラビア】「戦争になるかもしれない」


21日深夜、およそ3週間ぶりに自国に帰ったレバノン首相のサード・ハリリ(47)が向かったのは、



父親ラフィクが眠る首都ベイルートの墓地だった。



不可解な国外での辞任表明と、

長期にわたる不在について記者団の質問には一切答えなかった。


2005年に暗殺された元首相の父に伝えたかった胸の内はなんだったのか。


1日、サウジからの1本の電話が鳴った。



「(ムハンマド皇太子と)面会してもらいたい」


 「皇太子とは週初に会ったばかりなのだが」



とハリリはけげんに思ったが、



地域大国の要請は断れるものではない。



すぐさま飛行機に飛び乗った。




 「何かおかしい」。



サウジの首都リヤドの空港は異様な雰囲気だった。




閣僚に代わり、



警察が飛行機を取り囲んでいた。








携帯電話も取り上げられた。





サウジの王宮への招待が伝えられたのは4日早朝。




早朝に皇太子が面談するのは異例だ。



そして同日午後、


ハリリは

「命の危険が迫っているため、首相を辞任する」

と唐突に発表した。




10月下旬、



ハリリはサウジの怒りを招く行動を取った。



サウジが敵視するイランの最高指導者ハメネイ師(78)の顧問をベイルートで迎えたのだ。



イランが支援するイスラムシーア派組織ヒズボラに譲歩する姿勢を示していたこともあり、



サウジがハリリに辞任を迫ったとの観測が広がる。





 「サウジとイランがレバノンを舞台に戦争をするかもしれない」





ベイルートの建設業者ムハンマド(36)は不安な胸の内を語る。




1990年まで15年続いた内戦は、周辺国や大国の思惑に翻弄され、あらゆる民族・宗派が入り乱れて戦った。

ベイルートでは今も当時の弾痕が残された建物を多くみることができる。その記憶は深い傷として人々の心にも刻まれている。
 ハリリの辞任表明後、ベイルートには団結を訴えるポスターがあちこちに張られた。スンニ派のハリリ支持者だけでなく、シーア派キリスト教徒が住む地区も同じだ。「真相究明を求めて、レバノンの国民は団結している」と元駐米大使のリアド・タッバーラ(78)。サウジで働くレバノン人は40万人にも上る。対立を避けるためサウジを表だって批判する声は少ない。

しかし、レバノン人の内奥には、地域の秩序をかき乱すサウジへの不満がくすぶっている。(敬称略)



出典:日経新聞 岐部秀光さん、飛田雅則さん、佐野彰洋さん



なんと危機感が伝わる、臨場感ある書きぶりでしょうか、記事を書く側としてはこの記事の脈動感、まるで生きているようではらはらしました。

日本は安全な国ですが、世界では内戦が起きています。今、安全な日本にいるからこそ、安全の崩壊に備えて準備が必要なのではないでしょうか。