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【ブラックフライデー】、前倒し!ベストバイ広告から日本の家電量販店の将来が見える?

ブラックフライデーセールの前倒しで大手チェーンストアの多くが感謝祭日の夕方から始める。一方でブラックフライデーセールの前倒しを止め、先送りするチェーンもある。ステープルズは昨年と一昨年と同様、感謝祭日にセールを行わない。同社は一昨年から感謝祭日は営業せずに金曜日の朝6時からオープンとした。前年に比べて12時間も遅らせてのスタートとなったのだ。しかも今年は2時間も遅らせて、朝8時からのスタートにしているのだ。

 

オフィスデポとオフィスマックスも前年は金曜日の朝6時スタートだったセールを今年、午前7時45分~と遅らせている。反対に前倒ししているのがJCペニーだ。JCペニーは前年、感謝祭日の午後3時~のセールスタートを同日の午後2時~と1時間前倒ししている。コールズも今年、1時間前倒しして午後5時~の開始となる。感謝祭日からブラックフライデーセールを復活させるチェーンストアもある。

 

国内に4,000店舗以上を展開するゲームソフトのゲームストップは今年、感謝祭日の午後4時からセールを始める。ゲームストップは昨年と一昨年、感謝祭日に営業せず金曜日の朝5時からのセールを開始していた。ゲームストップは3年前まで金曜日午前0時からセールを行っていた。ブラックフライデーさえ休業にしたチェーンストアもある。アウトドア用品大手REIは感謝祭ばかりか翌日金曜日も150店以上となる全店を休業する。

 

同社では約1.2万人のスタッフに有給休暇を与えることで、家族や友人らと登山や釣りなどのアウトドア活動を楽しんでもらいたいとしている。一方、メイシーズは昨年より1時間前倒しして感謝祭日の午後5時からセールをスタートする。またウォルマートやKマート、ターゲット、コールズ、シアーズ、ディックス・スポーティング・グッズ、スポーツオーソリティ、JCペニー、オールでネイビー、ベストバイ、トイザらスベビーザらス)などは昨年と同様に感謝祭日からセールをスタートする。

ブラックフライデーセール開始時間>

木曜日(23日)

午前7時~

  ダラーゼネラル、ビッグロッツ

午前8時~

  バスプロ・ショップス、カベラス

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午後2時~

  JCペニー(前年は同日の午後3時~)

午後4時~

  オールド・ネイビー、ゲームストップ(前年は金曜の午前6時~)

午後5時~

  メイシーズ、ベストバイ、トイザらスベビーザらス)、ビクトリアズ・シークレット、コールズ(前年は同日の午後6時~)、

午後6時~

  ウォルマート、ターゲット、シアーズ、ディックス・スポーティング・グッズ、マイケルズ、ファイブビロウ、Kマート(前年は同日の午前6時~)

 

金曜日(24日)

6時~

  ホームデポ、ロウズ

7時~

  サムズクラブ、ペットスマート、マーシャルズ、TJマックス

7時45分~

  オフィスデポ&オフィスマックス(前年は同日の午前6時~)

8時~

  ノードストローム、ステープルズ(前年は同日の午前6時~)

9時~

  コストコ

 

*一部の店舗は地域によって上記の開店(セール)時間と異なるところがある。

 

⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。ロサンゼルスタイムズ紙(感謝祭日)に挿入されている大手チェーンストアのブラックフライデー広告を見ると、昨年とは異なる点がいくつかありました。今年はウォルマートのセール広告が入っていませんでした。アプリやネットで広告を閲覧できるので紙媒体での広告は止めたのでしょう。ウォルマートはドアバスター(目玉となる時限セール)商品の各店の配置場所をアプリやネットで確認できるようにしています。

 

紙広告はコスト高になることもあるので止めたのです。ターゲットのブラックフライデー広告ではギフトカードによる販促が大幅に少なくなりました。ギフトカード販促とは、値引きしないでギフトカードをつける販促です。ターゲットでは以前、アイフォンなど250ドル~500ドルのアップル製品に100ドル~250ドルのギフトカードを付けて販売していました。その他のセール品にもギフトカード販促を多用していましたが、今年は目立って少なくなっています。

 

 

ベストバイのブラックフライデー広告。ベストバイではエコー・プラス(セールで119.99ドル)、エコー(第2世代:79.99ドル)、エコーショー(179.99ドル)、エコードット(第2世代:29.99ドル)などアマゾン製品をセールにしている。

 

⇒今年のブラックフライデー広告ではスマートスピーカーも目立っています。グーグル・ホームやグーグル・ホーム・ミニに、ベストバイとターゲットではアマゾン・エコー製品をブラックフライデーセールの目玉にしているのです。ベストバイではエコー・プラス(セールで119.99ドル)、エコー(第2世代:79.99ドル)、エコーショー(179.99ドル)、エコードット(第2世代:29.99ドル)と4品目、ターゲットもエコー・プラス以外の3品目をセールです。

 

ところで日本の家電量販店もいずれアマゾンのスマートスピーカー(エコー・ファミリー)を扱うことになると思います。理由はエコー対応の家電製品が増えてくるからです。スイッチやリモコンによる操作より、「アレクサ、照明を消して」「アレクサ、テレビの音を上げて」「アレクサ、エアコンを24度に設定して」など音声操作は便利です。したがってエコー対応の家電品(IoT)の拡大が予想できます。アマゾンと競合する家電量販店もこのトレンドに抗うことができません。

 

 ブラックフライデーの広告から、日本の大手小売チェーンの将来が見えてきます...

 

【参考】

BLOGOS  17.11.24

http://blogos.com/article/260995/