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【最終チェックは大切】安全性を高める最後の儀式

食の安全は昔から議論されてきたテーマだ。事故や問題が起こるたびに安全基準のハードルが高められる。辟易(へきえき)するほどのだめ押しである。
 日本の高い安全基準は、実際には少し手を抜いても問題は生じないレベルに達している。大丈夫、と自信があってももう一度確認。最後の段階はほとんど儀式であるとのことです。
 ひとつ間違えると人命にもかかわるモノには、科学的な安全だけでは足りない。不必要では、とさえ感じる作業が必要になる。鉄道や工事現場で見られる指差確認も、安全確認の仕上げには重要である。
 安全は技術で担保できたとしても、安心はさらなるだめ押しがないと完成しない安心は人の心のなかにあるからだ。だめ押しが役にたつことは多くはない。しかし忠実に遵守(じゅんしゅ)することで、安全を超える安心が得られる。安心と辟易は紙一重なのだ。
 昨今の工業製品の規格基準検査の問題は、安全が損なわれて事故がおきた訳ではない。しかし安心が損なわれたのである。
 日本製品が安全性の面で絶対的な評価を得ているのは、技術を超えた、祈りにも近い心が細部まで込められているからだ。無意識にも消費する人の安心を願っている。これが信頼につながっている。
 最終確認に資格を必要とするのは、四角四面かもしれない。資格を持たない現場のベテランでも確かな技術を備えていることは多いはずだ。しかし、この儀式は安心のためのプロセスでもある。一般人には神主の代わりは務まらない。
  最終確認を怠ると大きな事故に繋がりかねないということですね。無駄な作業を除いて効率化を図りましょう!とよく言いますが、最終チェック・つまり最期の見直しはとても重要です。そこの企業も途中の過程が完璧!と言い切れるレベルで行っていると思いますが、一番最期に全体を通して問題がないか、という一瞬の確認が安心であり、絶対的な自信→顧客のたちばからは信頼 を獲得できることにつながるのではないでしょうか。

出典:2017/11/25 日本経済新聞