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年末商戦、百貨店活況は本物か。

感謝祭の祝日明けの24日。
米株式市場は午後1時までの短縮取引で、休暇ムード一色だった。この日は年末商戦の前半のヤマ場「ブラックフライデー」。小売店の年間収支が黒字になる日としてそう呼ばれるようです。
 今年の年末商戦はネット通販が主役だ。全米小売業協会の調査(複数回答)では、今年の年末商戦でネットで買い物をすると答えた消費者は59%に達し、57%だった百貨店を初めて上回ったそうです。
 ネット通販の出足は好調。マーケティング会社のアドビ・アナリティクスによると、ブラックフライデー当日のネット通販売上高は午前10時までで前年比18%増えた。これを好感し、24日のアマゾン・ドット・コム株は一時2・7%上げて上場来高値を更新した。
 アマゾンは17日からセールを実施している。24日まで1億品目以上の配送を無料にし、韓国サムスン電子の55インチ型テレビの価格を25%下げるなど値引きも活発だ。競合相手の価格を調べ、同じかやや安い価格に自動的に設定するアルゴリズムを導入しているとされる。
 一方で24日の株式市場では米百貨店最大手、メーシーズの株価も一時4・9%高と気を吐いた。アマゾンに侵食されている企業の代表格。ジェフ・ジェネッテ最高経営責任者が午前中に米テレビに出演し「販促費用を抑えたのに客足は去年より好調だ」と発言し、市場の期待を誘った。
 24日午前11時すぎ、ニューヨーク・マンハッタンにあるメーシーズの旗艦店。確かにバッグや化粧品売り場がある1階は客でごった返していた。それよりは少ないが、2階の婦人靴売り場も客は多かった。ただ、衣料品を扱う3~4階に上がると客数はガタッと減った。ゆったりと買い物ができ、セールの熱気は感じられなかった。
 目に付いたのは値引きの札だ。30~50%引きは当たり前。60%引きの札もある。ネット通販から客を取り戻すためとはいえ、値引きは利益率を圧迫する。メーシーズの売上高営業利益率は2015年1月期には10%強だったが、今期は市場予想で7・9%に下がる。


 価格調査を手掛けるマーケット・トラックによると、主要小売店のブラックフライデーの値引き幅は平均で44%という。ネットとの値引き合戦を繰り広げる中、年末商戦で売上高を伸ばし、どこまで利益を積み上げられるかが焦点となる。
 株式市場では小売業界の苦境を材料にした上場投資信託ETFも登場した。14日に運用を始めた「プロシェアーズ・デクライン・オブ・ザ・リテールストア」。直訳は「小売株の下落」だ。実店舗を構える小売株を空売りし、株価が下がるほど運用成績が上がる。メーシーズ、ウォルマート・ストアーズなど56銘柄で構成する。
 市場の冷めた目にあらがえるか。ネット通販の成長が加速する今年は、小売銘柄の優勝劣敗が一段と鮮明になるだろう。
☆日本への影響はどんなものになるのでしょうか。同じ流れが日本でも起きることを所与として書きます。
   先日の個人のクレジットカード消費額がたかまっているといいますが、年末の買い物についても良い流通の流れがありますね。
ここでネットと小売店の間で価格競争が激化しているとのことですので、消費者としては目の前の買い物に飛びつくのではなく、スマホでネット価格を見つつ百貨店の商品をみるなど慎重な購入が節約の鍵ではないでしょうか。くれぐれも買いすぎには注意ですね。

出典:2017/11/25 日本経済新聞