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スキー用品軽快に シニア需要を開拓、平昌冬季五輪追い風吹く。

 冬のスポーツを楽しむ季節がやってきた。各社ウインター用品の買い替え商戦も好調な滑り出しだ。中でもアルペンスキーでは珍しいという、靴底がカーブしていてゴム素材で滑りにくく歩きやすい商品がじわり人気に。
スキーブランド「アトミックも9年ぶりのモデルチェンジで軽量化するなど話題は豊富。中高年のコアな愛好者の需要を開拓しているようです。
 「このスキーブーツなら階段でも歩きやすい」。ゼビオ傘下のスポーツ用品店、ヴィクトリア本店(東京・千代田)を訪れた都内在住の50代男性会社員は顔をほころばせた。男性が手にしているのは独スキー用品大手のフォルクルが売り出しているスキー専用靴「グリップウォーク」だ。2016年から一部で発売され始め、じわり人気が広がっている。
 スキー靴は本来、スキー板と接着させるため靴底が平らだ。このためスキー板を外して移動する際に歩きにくく、思いがけず転倒する危険があった同商品は通常の靴と変わらず靴底が前後でカーブし、自然な足運びが可能。
 靴底は技術的に難しいとされていたゴム素材で、移動時は滑りにくくなった。一方で硬質プラスチックを組み合わせており、滑走中の不意な転倒でも板のビンディング(留め具)から安全に外れる。靴底は取り外しができ、アルペンソールへの変更もできる。
 
 スキー用品では「軽さ」もひとつの売りになる。例えばスキーブーツも片足で2キログラム程度が一般的だが、1600グラム台という軽いモデルも増えている。
 フィンランドのスポーツ用品会社、アメアスポーツの日本法人アメアスポーツジャパン(東京・新宿)も今期、ブランド「アトミック」のスキー板を軽量化した。9年ぶりにフルモデルチェンジとなる。「冬季五輪のシーズンをにらんでいるのでは」(ヴィクトリアの田村氏)といい、これまでの性能は維持しつつ、スキー板2枚を合わせて約1キログラム軽くした。持ち運びも楽になり、一部店舗では10万円以上の上位モデルが完売しているという。
 ブーム絶頂の1980年代後半~90年代初めにかけスキーを楽しんだ中高年世代は、付加価値のある商品を選ぶ傾向が強い登山とスキー用品を扱うICI石井スポーツ神田本館(東京・千代田)を訪れた都内在住の50代女性会社員は「暖かくて軽いスキーウエアを探しにきた。機能的ならお金はいとわない」と、品定めに真剣だ。
 家族で楽しむ需要も根強い。同店を夫婦で訪れた神奈川県に住む会社役員の岩瀬公治さん(46)は「子供に練習を教えていて火がついた。家族4人で楽しんでいる」と話し、軽量なスキー板を探しにきたという。石井スポーツでは今年は16年比で約10%売り上げが伸びている。
 スポーツ用品のゴールドウインは9月、同社が独占販売権を持つオーストリアのスキーブランドのフィッシャーを扱う店舗「フィッシャーチューニングベース」(東京・千代田)を開いた。商品だけでなく「コアなファンはメンテナンスを重視する」としてスキー板調整というニッチ市場を開拓する。日本に3台しかない機材を置くなど設備を充実し、シーズンを前に200本以上の依頼があった。
 かつてのスキーブームの火付け役とされる映画「私をスキーに連れてって」の公開から今年は30年の節目。スキー用品の進化に加え、18年2月に平昌冬季五輪を控えるなど追い風が吹く。スキーやスキー場に目を向ける人が再び目立つようになった背景にはそうした状況があるのだろう。(企業報道部 沖永翔也)
 日本生産性本部(東京・渋谷)の「レジャー白書」によると、冬のスポーツ(スキーとスノボ)の参加人口は1993年の1860万人をピークに減少が続き、2016年には7割減の530万人に落ち込んだ。「ここ数年は底打ち感がある」(業界関係者)との声が出ていたが、ブームを再興しきれていない。年代別の16年の参加率は10~20代が最も高く、40代、70代と続く。スキー用具を使いやすく改良するなど、シニア層が長く続けられる工夫が大切だそうです。
  これからの時代、スキーグッズもシニア層へ売ることが考えられるのでしょうか。果たしてシニア層のうちスキーをする分母はどのくらいになるのでしょうか。需要に見合った商品開発をしてほしいですね。 初めてスキーを始める人にとっても、古き良きにとらわれず、使いやすいシューズやスキー板に越したことはありません。
スポーツも技術の進歩にちなんで、よりやりやすい道具ができるといいですね。本来の醍醐味
を害さない程度に!

出典:2017/11/25 日本経済新聞