孫氏に「待った」、ソフトバンク、米携帯統合断念の舞台裏、ワンマン体質
ソフトバンクグループ傘下の米携帯電話4位スプリントと、同3位のTモバイルUSの統合交渉が今月破談、孫正義会長兼社長が描いた米携帯電話市場の再編は振り出しに戻った 。
スプリントの経営権固持を強硬に主張したのは、ファーストリテイリングの柳井正会長兼社長らソフトバンクの取締役だった。交渉劇の裏に何があったのか。
10月27日午前、東京・汐留のソフトバンク本社が入るビル26階の会議室。孫氏は取締役に「(Tモバイルの親会社である)ドイツテレコムは経営権を手放すつもりはない。このままでは交渉は破談する」と語りかけた。
これに対し、柳井氏や英半導体設計のアーム・ホールディングスのサイモン・シガース最高経営責任者(CEO)ら出席者のほぼ全員が「スプリントの経営権を手放すべきではない」と主張、数カ月にわたる交渉に事実上終止符が打たれた。
10月27日午前、東京・
これに対し、柳井氏や英半導体設計のアーム・
シナリオに誤算
ソフトバンクは2013年にスプリントを買収して米携帯市場に参
誤算はTモバイルの業績回復だ。
そのTモバイルが急成長し稼ぎ頭になったことで、
孫氏らは統合に向け、様々なケースを模索した。
ここでソフトバンクの取締役会が待ったをかけた。
孫氏のワンマン企業とみられがちなソフトバンクだが、
孫氏が就任前のトランプ米大統領と電撃会談をした際、
なお一定の勝算
振り出しに戻った米携帯市場の再編だが、
ただ、ベライゾンとAT&Tという米携帯2強に比べ、
これはとてもしびれますね。
孫さんの経営戦略で日本の携帯電話が世界と戦えるかがかかってます。
【半導体で注目】
・AT &T
・アーム
出典:2017/11/25 日本経済新聞