メルケル独首相、第２党と協議、再選挙回避へ連立探る。

出典：2017/11/25 日本経済新聞

ドイツのメルケル首相と第２党、ドイツ社会民主党（ＳＰＤ）のシュルツ党首が３０日に会談することが固まったようです。

３党連立協議の決裂で可能性が高まっていた再選挙を避けるため、シュタインマイヤー大統領が呼びかけたのです。

大連立の可能性も含め、次期政権の樹立に向けた選択肢を探る。
　メルケル氏のキリスト教民主・社会同盟（ＣＤＵ・ＣＳＵ）は９月の連邦議会選挙後、自由民主党、緑の党との３党連立をめざしてきたが、１９日に決裂。残る選択肢は事実上、ＳＰＤとの大連立だけだが、シュルツ氏が２０日に拒む意向を表明し行き詰まっていた。
　ただＳＰＤ内でも保守派などを中心に政治空白を招く再選挙は避けるべきだとの意見が強まっているようです。

２３日の大統領の説得もあり、シュルツ氏はＣＤＵ・ＣＳＵとの対話に応じることにした。
　もっともＳＰＤ内では大連立で党の存在感が薄れ、９月の議会選挙での大敗を招いたとの見方がある。シュルツ氏は２４日、どんな形でも政権に加わる場合は「党員投票にかける」と話したのです。
　ＣＤＵ・ＣＳＵを軸にした少数与党政権を容認し、閣外協力にとどめるべきだとの声もあるが、メルケル氏は少数与党に否定的。協議は難航が必至で、再選挙に突入するリスクも消えていないようです。

ドイツの今後が非常に気になりますね。