あれからまだ４年もたっていない（春秋）

出典：2017/11/27 日本経済新聞 

　ロシアのソチで開かれた冬季オリンピックの開会式を、米欧主要国の首脳が欠席したようです。

その理由が意外だと思いました。

同性愛の「宣伝」を新法で禁じたプーチン政権への反発が最大の理由だそうです。

・本紙記事によれば「非伝統的な性的状況を作ること」につながれば、広く処罰される可能性がある。

街頭デモやメディアでの権利擁護も含むという。

政権による締め付けを嫌い亡命者も増えた。

つまり、同性愛を敵視する国は歴史の歯車を逆転させる存在とみなされ、窮屈な国からは国民も逃げ出しかねないということだそうです。

・毎年５月、同性愛者など性的少数者への理解を深めようと「東京レインボープライド」という催しが代々木公園一帯で開かれているそうです。

今年も１０万人以上が集まり、出店や行進に大手企業がこぞって参加した。イメージの向上だけでなく、人材獲得や市場開拓には性的少数者を大事にした方が圧倒的に得という現実も背景にあるそうです。

・自民党幹部から、国賓のパートナーが同性なら天皇、皇后両陛下による晩さん会の出席に反対するとの発言が飛び出したようです。

もしそうなれば日本や皇室を見る世界の目はどうなるだろう。拒否の理由は「日本の伝統」だという。

招く側が客の文化や心のあり方にケチをつけることこそ、おもてなしの国に合わない気もするといいます。