瀬間仲ノルベルト氏
語学学校の講師を経て、現在はブラジル料理店を経営しているそうです。
そこで日本のサービスの高さを評価したうえで、日本のフレンドリーさにかける一面を発見したそうです。これの両どりで最高のサービスを提供して行って欲しいです。
在日ブラジル人が多く住む群馬県大泉町でレストランを経営している。母国では接客サービスが乏しい。店員は無愛想で、お客から呼ばれる前に自ら注文を聞きにいくことはまれ。料理の内容に精通していないことも多い。
開業にあたり、他の店舗で注文時などにどう声をかけられるか研究した。飲食店ではトイレの前まで、スーパーでは棚の前まで案内されるのには驚いた。日本のサービス水準は高い。
一方で、サービスから一歩離れると、日本では知り合った人と仲良くなるまで時間がかかる。年功序列がはっきりしているのに加え、同世代でもなかなか敬語が抜けない。甲子園出場を目指して２０００年に宮崎県の高校に留学した際には、たった１歳違うだけで、声をかけるのさえはばかられるような雰囲気があったのには非常に驚いた。
ブラジルは３～４歳離れていてもフレンドリーで垣根が低い。レストランでも、いったん常連客になると一気に待遇が変わる。本当の友達のように心からの笑顔で迎え、追加のサービスも頻繁だ。両国の良い点を取り入れたサービスを提供していきたい。
出典：2017/11/28 日本経済新聞 を
