円安の限界
円相場が対ドルで9月半ば以降は安定しているそうです。
1ドル=110円台前半で概ね推移するが、今後は円高に振れやすくなるだろうと言われています。
【円高の根拠】
①円の全体的な強弱を示す実質実効為替レートは現在、過去10年の平均に対して15%ほど円安の水準にある。国際通貨基金(IMF)の推計では、日米の物価水準が均衡する為替レートを示す「購買力平価」は1ドル=100円程度で円は10%以上「割安」だ
②国内総生産(GDP)と比べた経常黒字の割合をみても、円には割安感がある。
①円の全体的な強弱を示す実質実効為替レートは現在、
②国内総生産(GDP)と比べた経常黒字の割合をみても、
米国は経常赤字だ。失業率も日本が欧米より低い。
為替レートは各国の金利水準などにも左右されるため、
米国債利回りが低下し、
シカゴ通貨先物市場では、投機筋は円を大幅に売り持ちしている。
(野村アセットマネジメント 運用調査本部 チーフ・ストラテジスト榊 茂樹)
出典:2017/11/28 日本経済新聞