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神鋼地に落ちた信頼

神戸製鋼 信用を欠く行動は今に始まったことじゃない
2009年 政治資金や総会屋対策の利益供与などをしていました。
その後前社長はコンプライアンスの大切さを言いまくっていましたが・・・
2010年に子会社がデータ改ざんもあったそうです。

信用を失った今、0からどう立ち上がっていくか!今みたいな状況だからこそ経営者の手腕に注目がかかりますね!

 「何をしてるんや」。神戸製鋼所の前社長、佐藤広士(72)は9月上旬、不正発覚の第一報を聞いて無念さをにじませた。自らが社長に就任した2009年から月に2回のペースで全国を回り、100カ所でコンプライアンス(法令順守)を説いてきた。10年には全社横断の「ものづくり推進部」を設置し、不正の温床となっていた組織のたこつぼ化に手を入れていた。
 佐藤が全国を駆け回ったのは神鋼が持つ負の歴史がある。
 「会長も一緒に辞めてもらえないでしょうか」。09年2月、当時の神鋼社長だった犬伏泰夫(73)は会長だった水越浩士(79)に嘆願した。直前に政治資金を巡る不適切な取り扱いが発覚。過去10年間で、総会屋への利益供与や製鉄所のばい煙データの書き換えが起きた。犬伏は社内の不祥事体質を断つため異例のトップ2人の引責を決断した。神鋼は不祥事で経営が迷走し、高い技術力を生かせず業績が低迷。トップが何人も辞任に追い込まれていた。だが不祥事に甘い風土は一向に直らない。
 「多くの方の信頼を損なった。心からおわび申し上げる」。神鋼の会長兼社長である川崎博也(63)は今回のアルミ・銅製部材の偽装問題で頭を下げ続けた。「どこかで見た光景だ」。社員や取引先は既視感に襲われた。というのも16年6月の株主総会でも、グループ会社の検査データの改ざんで川崎が陳謝していたからだ。
 企業の危機管理に詳しい弁護士の久保利英明(73)は「経営陣から現場まで会社全体に規範意識の低さがはびこっている。
もはやトップ交代だけでは神鋼は変われない」と批判する。
 「当社は問題ございません」。アルミ圧延品で国内最大手のUACJ社長の岡田満(61)は11月2日の決算会見で冒頭、切り出した。神鋼の不正を受け、毎年11月に実施している品質総点検を1カ月前倒しするなど、潔白をアピールした。
 だが、23日には三菱マテリアルのグループ2社で神鋼と同様の不正が発覚。このうち、三菱電線工業では問題把握から8カ月、不正品を顧客に流し続けた。三菱マテ社長の竹内章(62)は4年前に工場爆発で従業員5人の死者を出して退いたトップの後を継いだ。法務部門が長く「二度と悲惨な事故を起こさない」と誓っての登板だった。
 「工場に血が通っていない」。取引先の幹部は素材メーカーの相次ぐ不正にあきれた表情で吐き捨てた。




出典:2017/11/30 日本経済新聞