国内の素材業界で屈指の高収益企業である東レでも品質データを改ざんしていたことが28日、明らかになりましたね。 顧客メーカーとの取引慣行を悪用する手口は神戸製鋼所や三菱マテリアルと共通。
「高品質」をうたい日本のもの作りの基盤を支えてきた素材業界に向けられる不信の目は一段と厳しくなりますね。
タイヤコードと呼ばれるタイヤを補強する材料で、品質データの改ざんが行われていた。検査工程で1%にも満たない「わずかな誤差だ」とかいざんを行ったそうです。
品質の誤差は「僅差で問題ない」と判断。法令違反や安全性に問題はなく、顧客からもクレームがあがってこなかったことから出荷を継続していたというのです。
それは顧客が信頼していたからこそ、品質を疑わなかっただけでしょう。こういった顧客の信頼を「僅差で問題なし」などと踏みにじった罪は非常に重いですね。
国内素材業界で品質不正が相次いでいる
2017年10月
神戸製鋼所 アルミ・銅製部材などの品質検査データを改ざん。鉄鋼事業や機械事業の一部でも過去に不正
11月
三菱マテリアル子会社 子会社2社でシール材や銅製品の品質検査データを改ざん。アルミ事業でも過去に不正
東レ子会社 タイヤ補強材などの品質検査データを改ざん
出典:
2017/11/29 日本経済新聞