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労働生産性を考える その1 私の考える働き方改革

私の会社の事務所は家から2-3分のところにあるシェアオフィスです。先週、リースの2年更新を済ませ、心地良く仕事をさせてもらっています。シェアオフィスに移って効率が上がった点の一つに事務所内での移動時間。だだっ広いオフィスの時にはコピーに行くにもファイルひとつ取りに行くにも時間がかかったのに今は椅子をくるっと回せば大抵のものに手が届くように工夫しました。そのためいらない書類やファイルを倉庫にしまい、必要なモノだけに集中させたことがあります。

 

もう一つは「窓がない個人スペース」である点でしょうか?はじめ、抵抗があったのですが、実は非常に高い集中力が維持できることに気がつきました。気が散らないのです。

 

日本の多くの事務所の机の配置は「島」形式になっています。スチールデスクが向かい合わせで並び、島の奥に係長なりチームリーダーが座ります。実はこの配置は私の経験も踏まえれば最悪の作業効率だった気がします。何故かと言えば島の内部の電話のやり取りは聞きたくなくても聞こえるし、対面の人からは喋りかけられるし、逆に島の中で起きていることが気になります。

 

他の部署からいろいろな人が来てちょっとしたやり取りも聞こえてくるでしょう。奥から課長や部長が「おい、〇〇くーん、ちょっと」という声も聞こえます。私にとってはうざいのであります。(これをチームワークと称すれば日本型の美談なビジネススタイルとなりますが。)

 

飛行機でビジネスクラスとエコノミークラスの差別化のキーは「仕切り」だと思います。読み物をする人、寝る人、ビデオを見る人、飲み続ける人様々です。その行動を「仕切り」で断絶させ、気にならないような仕組みにしたのがビジネスクラスであります。つまり、気を遣わず、自分だけの快適空間を作るのです。

 

ならば、職場環境も基本的にはそれがよいと考えられます。つまり、個々が与えられた業務を粛々と行う環境であります。そのための一つのアイディアが「フリーアドレス」と称する会社に自分の指定のデスクがない形態です。但し、私はこれは過渡期の対策で必ずしも素晴らしいとは思いません。なぜなら人は必ず決まったところに座りたがるという願望がありそれが満たされないとストレスを貯めるからです。

 

例えばガラガラの電車に乗り、どこでも座れるという状態の時、多くの方は自分の決まった席に座ると思います。心理的には長椅子の端が多いと分析されています。ど真ん中に座る日本人は少ないのです。これと同じで「フリーアドレス」でも実質的に席は固定化しやすくなります。

 

ところで小池百合子知事が「満員電車ゼロ」を公約に掲げていたのですが、その中でかつて総二階建て電車を提案されていたと思います。小池さんはそこは素人丸出しだったと思います。総二階建ての電車は乗り降りに時間がかかり運航に支障が出ます。バスも同様です。バンクーバーでも近いうち二階建てバスが試験運行されますが、それは中距離便で乗り降りが少ない区間で使うのです。

 

確か、モントリオールの地下鉄だったと思いましたが、座席が極端に少なく、結果として車内空間を広く確保しています。何故、日本の電車はあの長椅子にこだわるのでしょう。また、バンクーバーの新型車両はドアが広く乗降が非常に楽です。ですが、日本は駅に転落防止壁をつけてしまったのでフレキシビリティがなくなってしまいました。

 

話を元に戻しますが、私は以前ちらっと指摘したように駅前の商業施設の上層部をシェアオフィスに変えてしまえばよいと思っています。テレワーク(在宅勤務)もあるのですが、多くの方は仕事と自分の時間に気持ちの切り替えが必要です。つまり、物理的移動を伴う気持ちの切り替えが大事だと思うのです。

 

私のかつての上司は「仕事の興奮を家に持ち帰らないよう通勤に30分は欲しい」と述べていました。近くの駅やターミナル駅までならテレワークと違い、外に出るから着る服も考え、化粧もし、仕事モードに入るというものです。今やオフィスまで行かなくても対応できる業種は増えてきていると思います。関東なら大宮、横浜、千葉、八王子などはシェアオフィス普及の絶好のロケーションだと思います。

 

私が想像する未来の仕事はより個人個人の能力を重視し、その働き場所が特定されないスタイルが進化するのではないかと思います。〇〇株式会社のでっかい本社ビルはなくなり、社員はあらゆるところに分散するのはどうでしょうか?社員はGPSで管理され、さぼって映画を見るわけにはいかなくなるのでしょう。

 

また、多くは業務内容の達成ベースの報酬体系に変わる気がします。作業の多くはITが管理し、ネットを介して業務内容を会社に送ればその分量、成果が論理的に分析され、個人の報酬を決定するという時代を想像しています。組合の人から言わせれば「何を言う」と思われますが、今や人はコンピューターやロボットと共存共栄の時代です。9時から5時までそこにいれば給与をもらえるという発想そのものがナンセンスになるでしょう。働き方は否が応でも改革される、それが私の大胆予想です。

 

労働生産性を様々な角度から考えてみたいと思います。今日の「働き方改革」に続き、明日その2として少子化からの視点を、そしてその3としてITが変える労働社会を考えてみたいと思います。

 

では今日はこのぐらいで。

 

【参考】

BLOGOS  17.11.27

http://blogos.com/article/261502/