米やカナダのホテル名称変更 「トランプ」はずし、イメージ悪化で集客難航。

トランプ米大統領の名前を冠したホテルやマンションから「トランプ」の文字を外す動きが広がっているそうです。

ニューヨーク市内の高級ホテル「トランプ・ソーホー」は年内に看板を外す。カナダのトロントの「トランプ・インターナショナル・ホテル」も名称を変えた。

放言などでトランプ氏の名前にマイナスのイメージがつき、集客が難航していることが理由とみられる。
　トランプ・ソーホーは不動産会社の米ＣＩＭグループがオーナーで、トランプグループのホテル部門がＣＩＭから運営を受託してきた。だが米ニューヨーク・タイムズ紙によると、ＣＩＭとトランプ・ホテルズは契約を期間途中の１２月末で打ち切ることで合意した。
　トランプ・ソーホーは２０１０年、ニューヨーク市内でも人気のソーホー地区の「最高級」のホテルとして鳴り物入りで開業した。しかし、同市では民主党の支持者が多いこともあり、共和党のトランプ氏の大統領選出馬以降、集客に苦慮していたとされる。
　カナダのトロントにあったトランプ・インターナショナル・ホテルは７月、投資会社による買収を機に名称を変更し、現在は「アデレード・ホテル・トロント」として運営する。
　大統領選直後の１６年１１月には、ニューヨークのマンション「トランプ・プレイス」でも住人の抗議を受けて「トランプ」の看板が撤去された。同マンションは１９９０年代にトランプ氏が他の投資家と開発した物件だが、トランプ氏は０５年に所有権を売却していたとのことです。

  トランプ氏は多くの敵をつくりつつアメリカ政権や景気を回復しようとしてますね。もちろん一流経営者、最高級のビジネスオーナーが国のトップとなっているため、その理解を国民全員に浸透させることは難しいでしょう。一般企業であれば、社長を信じて仕事をし、あるいは職を変えるなどの選択肢がありますが、大統領となると嫌だから国籍を変えるということは容易ではないと思います。

  トランプという名前のブランドの価値が低下しているのは、事実のようですが、これが短期的なものなのか、中長期を見据えての現在なのかは非常に見ものですね。 現時点でトランプの看板がマイナス・ネガティブなものとなっているというだけの状況でしょうか。

出典：2017/11/25 日本経済新聞